東京遠征2008春4月19日の動きその5〜ようやっとHAKANA〜

前回までのあらすじ
明治座に到着して、パンフが2000円で売っていて

うわ、たけえ!

と思ったけど、ハロショでは2350円買い物して
今回は安く済んだと思った人とは思えないなと苦笑するしぶ☆。であった。




だから、あらすじじゃねえ!

ってことで、続きです。
そもそもこのHAKANA観劇の予定は、ベリキューコンで前のりするのに
ちょうどよかったからというあくまでついでに
というスタンスでした。
正直言えば、なっちのほうのが見たかったんですけど
値段がついでに♪なんてことを許さなかったんですね。
こっちのほうはB席というおいらの懐にやさしい値段設定がしてあって
じゃあ、こっちというね。
こういうのは大事だと思いますね。
ライトな感じのファンを取り入れるためにも。

その後S席が4500円になってたりしてちょっと凹みましたがw

そういうテンションだったんですが
ふじやんさんがそうとう期待できるみたいな話を書いていて
まじかー
と思えば、
なんだかパイオツとかそんなセリフが飛び交う物語だというのを
新聞等で読んで
まじかー
と思ったら
泣いたとか感激したとかゆう感想も記されていて
どんな舞台なんだ!!!!!!!
という若干困惑気味だったんですよ。

係員の方が肉声で注意事項を語っていたり
やっぱり劇場というのは違うなあと
年齢層高めの客席を眺めていると暗転し始まりました。

鈴の音が鳴り響きます。
本でもなんでもそうですけど
いかに早く物語の世界に引き込めるかが名作の条件だと思うんですよ。
小説でも、すごく面白いのは1行目から引き込まれますからね。

で、先ほどの鈴の音。
なんの音だろう?
そう思った瞬間おいらはHAKANAの世界に引き込まれてしまいました。

実はれいなじゃないけど、観劇中に寝てしまったらどうしようとか
思ってたんですよ。
前日の仕事はハードだったし、今日は今日で歩き通しだったし。

でも、寝るどころかまばたきするのも忘れるくらい没頭してしまいました。
いわゆる本職の方々がやっぱりすごかったです。
特に大口さんはグッズが発売されるのもよくわかりました。
すごい迫力で3階席で見てたんですけど
声がびんびん響いてきて、魂がこもってたなあ。

最初の方、ミキティリボンの騎士での好演で
負けることはないだろうと思ってましたが
こうして並んでみると、まだまだ線が細く感じちゃいました。
プロに入った頃のゴジラ松井へ抱いた印象と同じというか。
すごいものをもってるんだろうけど
まだまだプロとしては・・・
みたいなね。
レイザーラモンの二人がクレジットされてて
*1
できんの?
と思ってたけど、いやいやフォーってやらなきゃ誰だかわからないくらい
はまってましたね。
松澤さんもよくテレビで拝見してましたが
舞台上でも存在感抜群でした。

そんなすごい面子の中ミキティがんばってました。
これを一日2公演やる時もあって、10日間やるのかと思えば
それはそれは大変だったと思います。

生まれたばかりの赤ん坊(身体は大人だけど)から
させず太夫と呼ばれるようになった大人の女性までを演じきったのは
心底すごいと思いました。
おいらの席からはあまり見えなかったんですが
物語の後半花道を堂々と歩いていく後姿は今でも焼きついてます。
美しかった。

1幕と2幕の間に休憩があり、そこでまた界隈で集まったんだけど
何話したか思い出せないくらい、1幕をひきずってました。

で、2幕になったらいきなり鈴次郎がへたれになってて
あれ?
だったんだけど、人間って支えがなくなったら弱いもんだし
あんなもんかもなと思ったり。

そして、物語の終盤
鈴次郎とはかなの掛け合い見てたら、涙がつーっと流れてきたんですよ。
いや、泣く意識なかったんですよ。
全然。
あれ?おいら泣いてる?
って自分でびっくりしたくらいですから。
あまりにもあまりにも切なかった。
青鬼がいっそのことこん時に水にしちまえばよかったんだという
はき捨てるようにいった言葉を思い出していました。
そうかそういうことかと。

素直になれば、あとほんの少しで幸せな人生を手に入れるはずだった二人なのに。

でも、たとえほんの少しの時間でも
分かり合えた二人は幸せだったのかな。

なんだかわかんねーや。

人生って、そういうものかもしれない。
嬉しいこと、悲しいことそんなものがいろいろ交じり合って
短い時を歩んでいく

この先何があるかわからない

結果なんて二の次
まわりにどう思われようとかまわない

大事なのは、目標にむかってどう生きたかなんだと。




何年か先
またこの舞台のことを思い出す日がきっと来ると思います。
遅くなりましたが、千秋楽おめでとうございました。
素晴らしい舞台をありがとうございました。



つづけ

*1:これがさらにこの舞台へ期待していいものかどうか迷わせた